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童女のれん

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3番目は ゆいちゃん
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3姉妹
2,3年前の注文のれん は 3人の姉妹が描かれている暖廉でした。
はじめのご希望は 竜の上に乗る子供たち・・
うーーーん  難しそう・・どのように 竜を置こうか・・
顔は圧迫感がありそう・・と迷ったことでしたが
くりくりとしたかわいい3人の娘さんに、ぼたんの花の上で遊んでほしくなって、
この図案に決まりました。

先染めで色を調整し撒き蝋をし またぼかしをかけ、 はなやかながら 童女を生かす色は・・
花嫁のれんにふさわしい色は・・と 四苦八苦したのでした

きにいっていただけなかったら、もう1度挑戦を・・と どきどきしながら
見ていただいたのれんは おばあちゃんを始め、ご家族の皆さんのうれしい気持ちを分けていただいてホッとしたことでした

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3童女のれん 
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花嫁のれんは 心満ちる仕事です
寡作の私は 5,6ヶ月かかって 1年に1枚・・今までに10枚余りがやっとなのですが
そのどの暖簾も あふれる想いを共有しつつ、どうか幸せにつながりますように・
と祈るような思いで創り続けました。

友禅でののれんが作られなくなったと聞いた10数年前・・
生活の中でこんなに大切にされてきたものを・・と、一人でも作り続けたい・・と思ったことでした

生活の中に伝わってきた染めのことを話される時
満面笑顔の 大切な先生であり、父のような方との思い出も後押ししてくれています。

一本の線、ひとつのいろ、どの工程もゆるがせにできない、友禅染とともにいられること
そこに思いを込められることが つくづく 有難いことです。

染め絵  ふるさと

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歌いたいけど、歌えない・・

つなぎあう

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つなぎあう 朱
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つなぎあう 紫

”つなぎあう” は北海道 洞爺湖、芸術館の作品展で、滞在中
繋がり会えた嬉しさを染めずにはいられなかった作品です

なんと暖かな皆さんとの出会いをいただけたことか・・
湖畔を歩き、”ただいま、お帰り”を当たり前のように言い合い、心尽くしのご馳走をいただき
滞在を続けた夢のような日々・・
ここでこんな心満ちる時間をいただいてよいのだろうか
こんなに優しい人たちに出会えて良いのだろうか
と、遠く離れた地ながら、自分の中にしっかりと刻み込まれた場所でした

柔らかな光の差し込む展示室の窓から見える洞爺湖を眺め続けました
いつか、胸の中の思いを染めたいと願いながら
1年かかってようやく形にできました

色を塗り重ねているうちに それは
出会えたこと、 その場所に行くことの出来た不思議や、つなぎ会えた方たちへの感謝や
そして、時を越え、場所を超え、様々ないのちたちが繋がり合ってゆくことへ
太古からのいのちの流れをも表したいと願う想いへとふくらんでゆきました

まだまだ描き足りない・・・もっと描きたい・・・

ずーっと皆さんとの交流は続いていて
想う度に 暖かさがよみがえります





  花嫁のれん展、滝桜

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2015年 七尾一本杉花嫁のれん展
今年も高澤ロウソク店の2階で・・

鉄器の燭台のならぶ空間は そこだけ喧騒を離れた不思議な場所で、
静かに、風に揺れていました

ことしのは 滝桜ののれん・・
1000年の時を耐え、染めたいと願った存在は
幸せいっぱいの花嫁さんの末永い幸せを願うのれんになることができました

福島の友人が ほんとに滝桜やったよ・・と後で感想を言ってくれて
創り手には、2重のうれしいことでした

お雛様

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女雛
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男雛
今年も雛祭りに向けて 童子雛を染めました
染額にした小さなお雛様たちは、北海道展で 野の花を活けてくださった方の子供さんの所へ・・
そして、もうひと組は義姉の退院祝いに・・ずーっと昔にミルクをのませた妹さんが100日で亡くなって,ずーっと代わりのものを探し続けていた気持ちとぴったりあった雛は抱いて寝たいくらいに嬉しかったと聞いて、どちらも好きと言って貰えて良かったー・・と胸をなでおろしたことでした。
細かい模様は 下絵も糊置も大変ですが、可愛がっていただけることが何より嬉しいことです

祈り

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祈り
ひたすら 祈り 歩き続ける・・
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おおきな、桜
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ちいさな、鬼っ子
桜と鬼っ子“

仮設住宅を訪れた折に
 川内村の自治会長さんが 三春の滝桜の染を見たなら、
お年寄りたちの元気が出るやろうなーーーと言われたことから
いつかは染めれたら・・と願っていた半年余りでした

けれどあまりに大きな桜の存在感は
挑戦すること自体が申し訳ない思いでした

けれど 見てしまって、
何回挑戦してもできるものではないのだけれど、
染めてみたい・・という思いは募りました

樹のなかに、何かがすんでいるようにかんがえながら 色を挿していましたがある日の午後
ポッと子鬼と老いた桜の樹の会話が浮かんできました・・・・・。


     野原で遊ぶ動物たちも、樹々で歌う鳥たちも、
      みんな、消えていなくなった・・・。いきものたちを苦しめて、
     勝手気ままな人間たちは いったいなにがほしいんだろう・・・・・・・”
     ちいさなちいさな鬼っこは、ポトリ、ポトリと涙を落とした。

     年老いた、大きな桜はこう言った。 花を揺らしてこう言った。
     “大きな風に、こごえる雪に、わしは、ずーっとここにいた。
     人間たちの優しさも、人間たちの愚かさも、見続けながらここにいた。
     大地に根を張り1000年たった。
     諦めずに願い続ける。 きっといつかは、気付いてくれる。
     本当に豊かなものはいのちだと・・めぐりめぐるいのちこそ、
     未来に続く希望だと、きっといつかは気付いてくれる。
     だからお眠り、鬼っこよ・・・・“

     いく月も、いく年も、大きな桜のふところで、眠り続けた鬼っ子は、
     ある朝、まぶしく、目が覚めた。
      キラキラ輝く陽のなかで、小鳥たちが歌っていた。
     見渡す限りの野原には、いろんな色の花たちが、笑いながら揺れていた。





この哀しみに

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この哀しみを・・統べるものを・・
この哀しみを・・忘れない・・
この哀しみに・・花を捧げて・・
 言葉で表せない重いものを背負いながら・・
 いのちの在処を探して・・

2014年 花嫁のれん展

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鯉の滝登り
1年の速さ・・
今年も花嫁のれん展で七尾一本杉通りの高澤ロウソク店に
暖簾をかけさせていただきました。

題材は空に昇って龍ともなるという
”鯉の滝登り”の図柄でした。
すっきりした三幅のれんは滝の流れ落ちる中、
鯉が上手く泳いでくれそうです


●鬼となりても

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能登の私の中にも、鬼がいる

 福島の武藤類子さんの”さよなら原発集会のメッセージの中に

わたしたちは 今静かに怒りを燃やす東北の鬼です・・・という部分が有り
例えようもない 悲しみと怒りのなかから、生まれた言葉に
胸が迫ったことだった

けれど 月日が経ってもいまだに行先も見えては来ず、
福島の方々はいうまでもなく
髪を逆立て、目尻を釣り上げ,子をまもるために
どうしようもない不安を抱えている母親が・・・
怒りと悲しみに鬼のような形相の母たちがいっぱいいる・・。

怒りを染めることは、力が必要だったけれども
染めずにはいられなかった作品です。

みんな どこへ行った

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みんな どこへ行った
子を抱く母の姿・”鬼となりても” を染めずにはいられなかったように
もう1枚、”みんな どこへ行った”という1枚も染めずにはいられなかったものです

あどけない女の子と花や木や鳥たち
澄み切った瞳のたくさんのどうぶつたち

草を食み、歌を歌い、あすを生きるはずだったたくさんのいきものたち

青い深い水の中を流れ、漂っているのです
”みんな どこへ行った”
どうしてこうなってしまったのだろう・・・・

この染は私にとっても重いものでした

●天の花

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蓮の中の少女
小さな童子の手の動きは、ふっくらと透明な子供たちのつややかな手がモデルです
そしていつもどこかで自分の気持ちも込められています。
天を仰いだり・・何かに祈りたくなったり・・
そのときどきの 染が生まれてきます

いだかれて

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いだかれて
草や 花や、ともに、いだかれ、いだき、
そんな優しさや 喜びや・・ 

●小鳥童子

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染額  小鳥童子
鳥の雛と 子供の組み合わせは 帯のお太鼓にもなりました
風炉先屏風の中でも微笑んでいます

●花嫁暖簾

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松喰鶴花嫁暖簾  七尾市  高澤ろうそく店2階
今から 10年余前 能登での コウノトリの第1発見者となりました
ちょうどその頃 娘たちに思いっきり幸せな鶴ののれんを作りたいと考えていて
でも取り掛かって良いものだろうか・・と思いあぐねていました

大空に舞うコウノトリは 取り掛かればいいよ・・と声をかけてくれたような大きな感激でした
むすめたちは 赤ちゃんも授かって 嬉しい母になれました

高澤さんは 毎年2階の素敵なギャラリーに暖簾の場所を作ってくださいます
蔵を改築したその場所は なんとも温かな空間です

●鯉のぼり童子

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鯉のぼり童女の暖簾を染めてから 時折 壁にかけられる
小さな染めがあったら・・といわれることがありました
健やかな 成長を願って・
大空にかける男の子を・・・

●友禅染 お雛様 風炉先屏風

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お雛様 部分
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風炉先屏風
小さな春を創りたくって お雛様の風炉先屏風を作りました

子供たちのために、孫たちのために、
少し年を重ねたら・・自分のためにも  

優しいお雛様が身近にいてほしいなーーと・・・

●いのちこそ

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いのちこそ(部分)
大切なものを抱いて 高みへ向かう女性像を染めたいと思いました。
それはかけがえの無いもの・・子供であり、希望であり、夢であり、・・・
そして、いま、いのちこそ・・を、皆がしっかりと胸に抱き続けてゆかねば・・・

●花嫁暖簾 翔ける

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翔ける暖簾
染額の天翔けるを見られた方からの希望で  暖簾に制作できないだろうかと
ブルーのバックから祝いの朱にかえて 模様などを考えもう1度下絵から・・
幸せに向かってゆく一つの暖簾が出来上がりました